目黒銀座

2009年12月 7日

中目黒に古くからある商店街。古い個人商店が何軒も残っている。
中目黒といえば、しゃれたレストラン、ヘアサロン、ファッションブティックの街として見られる。
不動産屋のガラスに貼られている借家の広告をみていると、このあたりはワンルームマンションがとても多いことがわかる。
不動産屋の人に聞くとそれでも需要に対してはとても足りないと言っている。
いったん入ったら長く借りている人が多く、なかなか空き物件が出ないそうである。
中目黒はいい具合に新旧が混在している。東横線の横浜に向かって左側、つまり駅の南側に古くからの商店街がある。
目黒銀座という。私が中学生のころはここしか商店が無かった記憶がある。そのころは、毎月決まった日に屋台の夜店が出る商店街だった。
この商店街にはまだまだ多くの個人商店が残っている。個人の家電店がお互い筋向いに向かい合って2軒、お茶屋さん、瀬戸物屋さん、本屋さん、それも新本を売る店と古本を売る店と、、、いずれも50年はここで商売をしている店である。
その中に、ポツポツと新しい店がある。目立つのは焼肉やだが、最近評判なのは野菜でつくるケーキ屋。そうそう、もう一軒、これだけははずせない店がある。鍵の専門店である。
店の看板が大きな錠前の形をしているので歩いているとすぐわかる。

日本と中国

2009年12月 7日

最近、中国への関心が、自分の中で強くなっている。
これまで自分の目の先はほとんどUSだったが、、、、
中国に関しては何も判らないのでとりあえず日本と中国との比較
をはじめている。
日本と中国を比較するに当たって、日本で起きたことが中国では
どんな時期にどのように起きているのかを見ることから始めている。
2008年に中国では北京オリンピックがあった。
日本でオリンピックが開催されたのは東京で、1964年のことである。
年数の差は44年。
日本では1970年に大阪千里で万博が開かれた。
中国では2010年に上海で万博が開かれる。
この年数の差は40年である。
年数の差が縮まっているところも注目しなければならないが、
おもしろいのは オリンピックは東京と北京、つまり首都でおこなわれ
万博は大阪と上海、つまりそれぞれの国の代表的な商業都市で
おこなわれていることである。
日本の1970年ごろの経済成長は目覚しかった。たぶん15%以上
だったかもしれない。いまの中国の沿岸部の経済成長は30%だと
言われている。日本の当時を思い出して考えるとその二倍の経済成長が
たとえ局部的だといっても起こっているすさまじさに驚く。
今の日本ではなかなか中国のことを統合的かつ包括的に知る手段が
ない。とても近いところでこんな爆発的な変化がおきているのだから
もっとマスの中国に関する情報が定期的に必要なときにきている。

COP15

2009年12月 6日

今週からデンマークのコペンハーゲンで世界環境会議、COP15がはじまる。
今朝のテレビではさっそくヨーロッパの各地で始まった環境保護運動家たちの状況を伝えていた。
COP15というタイトルから、この環境会議は15回目なのだろう。京都議定書を制定した京都での環境会議もこのCOPシリーズのひとつ。たしか、COP12かCOP13だった記憶がある。今回の会議の場所はデンマークのコペンハーゲン。コペンハーゲンといえば先ほど2016年のオリンピックの開催地の選考会議が行われた場所である。
メディアの報道などを見ていると今回のCOP15ではCO2削減基準の新たな設定など明確な前向きの結論なり方針は出ないだろう、という悲観的な見通しである。早くも悲観的な見通しが出ているのは参加各国への会議事務局の根回しが既にかなり進んでおり、その状況では新たな施策が出てくるまでに根回しがいたっていないからだろう。そうはいっても、今朝のテレビの海外ニュースに出てきたヨーロッパ各地の市民運動の様子はかなりの盛り上がり方である。街の真ん中に大きなガラス張りの水槽を作り、その水槽には首まで浸かった4,5人の人がテーブルを囲んで会議をしている。
4,5人はヨーロッパの各国の首相、大統領の似顔絵の仮面をかぶっている。
この水槽のパフォーマンスが伝えたいメッセージは地球温暖化が進み、水面、つまり海面が上昇するともう人がおぼれるところまできているぞ、ということと、それはヨーロッパの首相、大統領にとっても水におぼれそうだという認識で真剣に取り組め、ということなのだろう。
市民運動のパフォーマンスは斬新で創造的で判りやすく面白い。あるいみで会議の議論よりも現状を本質的に表現している。まずは現状の正確な認識とその共有が重要であるがそこで市民運動の果たす役割は大きい。
東京でもだれか、環境問題をアピールするパフォーマンスをやるのだろうか。
最近、静かで話題の少ない歌舞伎町のど真ん中で温暖化防止の活動なんてどうだろう?
おもしろいパフォーマンスができるのではないだろうか?

マングローブ

2009年12月 1日

東京海上日動火災では1999年からエコロジー活動としてマングローブの植樹を
行ってきて、今年で早10年となる。今朝の新聞に2ページにわたってマングローブの植樹によるエコロジー活動の記事広告が出ていた。
東京海上日動火災保険は1999年からエコロジー活動としてマングローブの植樹をすすめてきたそうである。今年でもう10年をこえている。
その間に植樹された面積は5900ヘクタールという。この5900ヘクタールのマングローブが固定するCO2の量はなんと年間で3万トンだという。今回、東京海上日動火災では保険契約のときに添付する約款の小冊子を印刷物をやめてウェブサイトからの情報だけにした。これによって、一冊の小冊子についてマングローブの木2本分のCO2削減に貢献するという。
さきの、5900ヘクタールの植林で年間に3万トンのCO2が固定されるということはおおよそ1ヘクタール当たり5トンのCO2を固定する能力をマングローブの林は持っていることになる。身近なCO2の排出量がマングローブ何本の能力で相殺できるのか、いろんなものについてマングローブ換算値という尺度を普及させたらCO2削減活動はもっと身近な運動になるだろう。

またまた銀座日記

2009年12月 1日

銀座日記は池波正太郎の晩年の数年間の日記である。今の時代でいえばまさにブログの内容。
主な内容は書いているものと朝昼晩の食事と試写会情報。

先にも書いたがこのところ毎日数ページずつ池波正太郎の銀座日記を読んでいる。
なぜ、毎日数ページずつか、というと風呂の中で読んでいるから、そんなにたくさん読めない。今日読んだページの日記は1989年の正月であった。池波正太郎は1923年の生まれであるから66歳の正月である。ちょうど私の今の年齢。
自分と同じくらいの年齢のときの日記なので今の自分と比較して読めるので余計おもしろい。
今日読んだページではこのところの体力の低下を嘆いている。このところ、体力の衰えとか、視力の衰えとかのぼやきが多い。
しかし、不思議なことに、物忘れなど記憶力の減退、読書力の減退、にかんしてのぼやきは無い。時々原稿を集中してかけない、という集中力の低下について墓かれているが、、、
この日記を読んで驚くのは池波正太郎の恐るべき食欲である。食欲が減って着た、という記述がこのところ頻繁に出てくるが、減退状態は私のほぼ通常の状態である。作家はほとんど座っての仕事であろうから、こんなに食べてほんとによいのだろうか、と思うほどである。毎日の食べたものの話を読むだけでもおもしろい。60代の人にとくにお勧めしたい本。