2011年2月21日
新聞のどこを読者は読んでいるのか?
面白い調査があった(らしい)。
あったらしいと言うのはこの調査の結果は人から聞いたからである。
ほかのビジネスの世界であれば顧客がどこを重視しているか、評価
しているかを調べるのは当たり前のことである。
しかし、新聞はひとつの媒体にいろんな情報が出ているからあえて
そのような分析はせずにもっぱら部数、それも発行部数を追求している。
さて、その調査によると読者が新聞が届いたときに読む順番はつぎの
ような順になっているらしい。
1.ラジオテレビ欄
2.天気予報
3.県版、つまり地元ニュース
4.スポーツ
5.社会面
これって、とてもアイロニカルではなかろうか?
なぜって、新聞社が力をいれているのは政治面であり、経済面であり、
多額の費用を使って海外に派遣している海外面なのに、上のランク
はまったあく別であるから。
すくなくともラジオテレビ欄はどの新聞もまったく同じと言ってよい内容であり、新聞社としてもこの面で特徴出そうとしているとは思えない。
天気予報もそうである。どれか特定の新聞社の天気予報は良く当たる、とかいうのならおもしろいが、これも機械的に編成されている記事だろう。
県版が第三位になっているのを含めて、これらのベストファイブは身近な日常的な記事である。
極端かもしれないが今の我々は政治にも経済にも、海外記事のベースになる国の外交にも関心なく見放している、ということか?物事、何事も見放されてしまえばおしまいだ。