2010年9月12日
最近はまっているものに卓上ガスコンロのカセット・フーがある。
カセット・フーは多分30年以上の歴史のある商品だろう。
たまたま、今年の夏、長野にいたとき、バーベキューをしようということになった。ところが家内と二人だけなので炭火を起こすほどのことはない。手間を省こうと一台買ってあった6,7年前のカセットフーを持ち出し二人だけの簡単なバーベキューをした。
ガスのカセットボンベを使うガスコンロでありながら、焼いてみると結構おいしい。その翌日も今年は高値が話題になっている秋刀魚を焼いて食べた。長野の高原なのに近くのスーパーには新鮮な魚が売っている。
東京に戻ってきてからもこの簡易バーベキューの味が忘れられず、このところこのコンロで何でもかんでも焼いている。
30年以上も前の製品でありながらちゃんと進歩している。
確か、最初に買ったのはアメリカのニューヨークの郊外で生活していたときのことである。当時のキッチンは電気のコンロであったためにモノを焼くということが不自由であったのでそれを補完するために購入した。当時の出力は確か2000キロカロリーかそれ以下であった。今、長野の家と東京にあるのは2200キロカロリーである。
たまたま、東京に戻ってきて以前から使っていたカセット・フーを使ったら10分くらいたつと火が消えてしまう。きっと古いからだろうと新しいのを一台購入した。買いに行ってみたら3200キロカロリーに出力がアップしている。いろんなモデルがあるが買ったのは3900円。
これで焼くとなぜおいしいのか、といろいろ考えて見た。
ひとつの理由はその高出力だろう。高出力の直火で焼くから外側は、カリカリになり中は水分が奪われずに出来上がる。それに肉類の場合は油がアミの下に落ちるのでもう高齢化している我々にはちょうどよい。ただ、煙が出るのが問題だが窓を開け放し換気扇を最強レベルにしてキッチンのテーブルで使っている。ベランダがあればベランダを使うほうが安全だろうがテーブルの上で目の前で焼きながら食べるのがおいしいのでちょっと無理を承知で室内で使っている。
使うときにひとつ用心する必要がある。
先ほど、古くなったカセット・フーが10分くらい経つと消える、と書いた。
しかし、これは古くなったからではなく、私の使い方が悪かったためである。新しく買ったカセット・フーに書かれていた注意書きを読んで気がついた。東京にもどってきて家にあったカセット・フーを使おうとおもったらアミが無かったので買いにいった。直火よりも炭火のように焼けるという二重の網になっていてその火に当たるほうがセラミック加工をしてある網を買った。ところがセラミック加工がされているため、火に当たるとその部分に熱が溜まる。その結果、ボンベも熱くなる。
それは危険なのでこのコンロにはボンベに近いところがある温度以上になると安全装置が働いて火が消えるのである。そこで注意書きには、このようなアミの下に熱がこもるものは使ってはいけない、と書かれている。それ以来一番簡単な餅アミを使っている。