2010年11月18日
昨晩は、鶴田さやかさんの月に一回のライブがあるので、
芝のプリンスタワー一階にあるラウンジまで出かけていった。
寒い雨の夜だったが出かけていった収穫は十分だった。
鶴田さやかさんの本業は女優である。
今年の春に知り合いから紹介されたのがきっかけである。
ジャズを唄うというのは最初のときに聞いていたのだがあまり真剣に聞いていなかったのかぼんやりとした記憶だけだった。
それが、我々が仲間で新たに始めた音楽活動のイベントに今月の初めに来ていただいてそのときジャズを唄うということを再認識。
それも毎月一回芝のプリンスタワーのラウンジでソロライブをしていると聞いて急に関心が沸いてきた。そこで、昨晩出かけていったわけである。
いまどき、ソロライブを定期的にやっているのに、この人、自分自身のホームページもブログも無く、プリンスホテルのホームページにもラウンジなどのイベントカレンダーはなく、貰ったはがきのフライヤーには月日が空欄になっている、というきわめておおらかな活動なので所詮女優さんのお遊びイベントであろう、と思った。
ただ、プリンスタワーのこのラウンジはちゃんとしたステージのある場所だ、というので半分はその場所を見よう、という気持ちででかけた。
実は、芝のプリンスタワーには結構よい印象を持っている。芸能界の大御所プロダクションオーナーの記念パーティーが開かれたとき、2000人は入ると思われる宴会場への出入りが
非常にスムーズであったことと、知人に案内されて昼ごはんを食べにいったホテルのなかのてんぷらやがとてもおいしかったからである。
だから、きっとステージのあるラウンジもいい感じなのではないかと思って出かけた。
さやかさんはピアノ、ベース、ドラムスのトリオをバックにジャズナンバーを12曲ほど、楽しませてくれた。楽しませてくれた、というのは独り善がりでもなく、変にジャズのこだわりを出すのでもなく、適度なトークを交えて聞きに来ている人たちを出すぎずに楽しませてくれていた。これって結構まれなことである。
肝心の歌のほうは、女優さんの‘私も歌えるんです‘程度とおもっていたのは大間違い、島倉千代子さんから唄ってみたら、とすすめられたのが唄い始めたきっかけ、というだけに安心して聞いていられる。
しかも、これは天性のものだろうが声がアルトからメゾソプラノの音域でしかも声に芯がある。歌詞が明瞭、低音がよく響く。
一番驚いたのはちょっと硬質のゾクッとしたかんじをお客になげかけてくる。
久しぶりの大人を感じるライブだった。
ちょっと落ち着いた30代のカップルにかなりお勧めのイベントである。しかも場所が良い。変に都心のざわざわ感がない。
次回は告知されていないが多分12月15日の水曜日、20時と21時半からの二回公演。曲目はそれぞれ別々。チャージはワンドリンクがついて5500円。
ラウンジにはボックス席もあるので落ち着ける。
夕べは高年齢層のお客が多かったが20代後半から40代、50代まで幅広く楽しめるお勧めのライブである。