2009年11月 2日
1970年代の初めに、車用のエアコンがロータリーコンプレッサーになり小排気量の車でもエアコンが積めるようになり一気に普及した。
それが技術的なきっかけになったのか、同時並行的に家庭用のエアコンも普及期を迎えた。
このように、あるところでひとつの技術が実用化されると、その技術がほかの分野にも広がり、そのほかの分野でも新しい商品が開発され普及する、技術にはそのような伝播力がある。
したがって、ある分野での新しい技術が製品に導入されていく状況を見ているとその技術が次にどんなところでどんな展開になるのか予測することができる。
近いところにあるのは電気自動車である。電気自動車はバッテリーで駆動される。
バッテリーは長期的には燃料電池になるのであろうが、当面はリチウムイオン電池である。
そのリチウムイオン電池が電気自動車のために開発が進みどんどん高性能化していく。その一方で、エコの観点からの太陽光発電、あるいは風力発電など小口あるいは家庭レベルでの発電が広がりつつある。
ただし、今の難点は発電されたものを貯えておく設備である。これがリチウムイオン電池の開発と普及が進み安価になると電気の蓄積設備として使われるようになる。
そうなると、太陽光発電などの家庭での発電が急速に普及すると予測される。