2010年10月 1日
自宅から歩いて10分以内に10軒にちかい中古家具店がある。
最近は買う気はまったく無いのだが見てまわるのが散歩の目的
のひとつになっている。
とくに、売っている品物のよしあしよりもその値段を見ていると
おもしろい。
たとえば、何軒か北欧家具の中古店があるのだが、つい最近までは
ローズウッドの家具よりもチークの家具のほうが安い、というケース
はいくつもあった。じつは北欧家具では同じデザインのものをチークと
ローズウッドでつくっていたものが多い。その場合、新品で売られていた
当時、すなわち1960年代から70年代、では圧倒的にローズウッド製
のほうが値段が高かった。ただ当時でもローズウッドは希少だったので
テーブルの天板は合板製であった。それがいまでは時とところによると
ローズウッドのほうが安い値段がついていたりする。そんなのを見つける
と自然ににやりとしてしまう。
三枚の写真の椅子は先週末に同じ店で見つけた同じ値段、1万8千円、の椅子である。
一枚目はルコルビジェのデザインの寝椅子である。
材質はクロームメッキをしたスティールのフレームに真っ白な本革で包んだクッションをのせた寝椅子である。よく見かけるのは白と黒のポニーの毛皮の同じデザインのものがある。
中古だから当然白い革は黄ばんでいるが、質のよい革のクリーナーで丁寧に手入れをすれば十分きれいになる。幸い、クロ-ムのフレームにはさびは出ていない。寝心地抜群のカウチだから、これに寝そべってポテトチップの大きな袋を抱えてテレビを見ていれば、完全なカウチポテト人になれる。寝椅子であるがゆえに長いので置き場所を選ぶのが問題だが、、
二枚目の写真の椅子はハーマンミラーのデザインによるグラスファイバー製のシェルチェアで、ヘアサロンなどでよくみかけるものである。
黄色などの色物はけっこう出回っているがきれいな状態の黒はそんなに多くない。この椅子のよさは黒がしらけていないところである。、
マンションの一人住まいとか新婚とかのインテリアのワンポイントには最適。フットプリントを大きくないので置き場所をえらばないし、軽いので好きなところに動かして座ることができる。お尻がすっぽりはまるので座っていて落ち着く。この椅子だが、いろんなところで売っている。たとえば新丸ビルの家具店では同じかもう少し程度の悪いものが4万円あたりの値段が付いている。
三枚目の写真は国産で座面も含めすべて無垢の木製のロッキングチェアである。
ロッキングチェアには子供の頃からの思い込みがある。小さいときに住んでいた家の廊下にロッキングチェアがあってそれに座って椅子をゆすりながら本を読んだりしていたからである。
結婚して最初に食卓セットをいっしょに買ったのがロッキングチェアだった。いつのまにかどこかに行ってしまったが、、、、
今、買うとしたらこのロッキングチェアだがすでに家具であふれている我が家にこんなものを持ち込んだら厳しい視線を浴びなければならないだろう。すべて、1万8千円である。
あなたならどれを買う?